2017年 7月 22日
_ 気道戦士 喉頭癌ダム 永眠 _
はじめまして ブログ主の娘です。
父のブログを応援してくださった方へ
心より御礼申し上げます。
昨年よりブログを更新しておらず
読者の方々より心配のお声を頂いておりました。
ようやく落ち着き、無事にブログを引き継ぐことができました。
9年前の 2008年 10月に、父はこのブログを始めました。
実は、私が勧めたものでした。
話すことが大好きで、家族を一晩中おしゃべりにつきあわせるような人が声を失ったことは 私たち家族にとっても非常にショックな出来事でした。
そこで、思う存分発言できる場として
ブログ経験者の私がアレコレ指導して立ち上げたんですが……
みなさんよくご存知の通り、そりゃもう書くわ 書くわ 書くわ…
記事数2000を超える大ロングランブログとなりました。
当時 喉頭癌のブロガーはまだ少なく、喉頭癌の情報自体も世に少ない状況でした。
似た境遇の方へ、自身の体験をもとにしたリアルな情報を届けることに使命を感じていたのだと思います。
いえ、単に、読者の方のコメントひとつひとつがすごく嬉しかったのだと思います。
いつしかブログは父の生きがいとなって行き、病後の人生に楽しみを与えてくれました。
最期のことを書きます ーーー
喉頭摘出手術から10年。
癌は転移も再発もしませんでした。
父は癌に勝ったのです。
ですが、
摂食障害から食事が満足にとれず、
痩せゆくことを止めることができませんでした。
また、肺に負担がかかるようになり
少しの移動でも息が上がり、ブログを書く力が出ないようでした。
今年に入ってから移動式呼吸器をレンタルし、携帯も新調した一月後。
まだまだ生きる気満々の中の出来事でした。
数日前から呼吸がスムーズではなく、念のため入院していました。
孫とお見舞いに行ったときは、割と調子良さそうな、至って普通の感じでした。ブログの設定関係について心配していたので「大丈夫、問題ないよ」と伝えると安心してくれました。
これが私と父の最後の会話でした。
その翌日。
眠るような状態で、苦しみは長くは続かず、とても安らかな最期でした。
休日で、家族に囲まれるなか旅立って行きました。
病院内でも先生やナースのみなさんと親しくさせてもらっていたようで
皆、『がんばったね』
『本当に優しい人だったわ』と、声を掛けて頂きました。
グッときました。
通夜では昔の仲間が揃い
父を懐かしみ、終電間際まで話が尽きることはありませんでした。
父の人柄と人生を垣間見ることができ、とても温めてもらいました。
病気は父の好きな『話すこと』『食べること』『人に会うこと』を奪いました。
それでも決して弱気にならず、
常に自分と向き合い、
できる最善のことを探し、
何度も手術に立ち向かい、
最後まで人生を楽しむことを諦めませんでした。ブログを応援してくださった全ての方へ
喉頭癌ダムにおつきあい下さり
本当にありがとうございました。
また、現在闘病中の方へ
このブログが少しでもお役にたちますように、もう少しの間、閉じずにいようと思います。
どうかお大事になさってください。
ありがとうございました。
気道戦士 喉頭癌ダム 娘
〈お願い〉
このブログの記事をアウトプットしてご利用される際には
どうか、父の著作であることを必ず明記してください。
故人がいつか出版も願っていた作品です。
お取り扱いには十分ご注意頂いた上で、転用等に関しましてはこちらのブログを通じて遺族に了解をとって頂けますようよろしくお願い致します。
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ありがとうございました。よろしければコメントをお寄せください。
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ちょっと見えにくいけど、赤い小さな文字でCMと表示してあります
お返事が遅れるかもしれませんがどうかお許しください父が喜ぶと思うので、出来れば ↓拍手をお願いします