§ PM2.5対策 フィルタ付き 喉マスク(再)
▼気切口用<PM2.5対策>防塵マスク のっけから物騒な写真で申し訳ございません。 本日は、喉頭がんなどで、喉に永久気管孔(気切口)を開けた、 僕たち癌患者用の<PM2.5対策用>防塵マスクのお話です。 僕たち「喉頭がん」の患者は、喉に開けた気切口で呼吸していますから 花粉や煤煙、粉塵、そしてPM2.5のような有害物質も、直接肺に届いてしまいます。 だから、子どもや老人は要注意…といった 一般論の何倍もの注意が必要なわけですが、残念ながらそのような警告はなく 仕方なく「自衛」するしかないかぁ…という事でのご紹介です。 ▼簡易防塵マスク・本体 このマスクは、工事・作業用の防塵マスクですが 上下をさかさまにして喉元に当てると ちょうど気切口をピタリと覆う<喉頭がん用の>防塵マスクになります。 内側には、通常の喉エプロンの他 このような<防塵フィルター付きのシール>を自作して貼り付けています。 ▼防塵シール(私製HME) このフルガードマスク、実は3月14日、つまり福島原発がメルトダウンしたした直後 (当時のニュースでは、水蒸気爆発とか、アホな事を言ってましたが) ウソをつけ~と言う事で、自己防衛用に、数日間、外出時に喉に装着していた <対原発事故用>防塵マスクとして使っていたものです(苦笑) その後も、孫の運動会(砂ぼこり)大掃除、花粉の季節などなど 折に触れて使用しています。 効果の程は「神のみぞ知る」ではありますが つけないよりは<はるかにマシ>と、僕は考えています。 お断りしておきますが、素人のアイデア加工の紹介ですから 製作や使用は、あくまで自己責任でお願いしますよ。(笑) ご来訪の証しに ↓ とりあえずクリック。 ▼固定粘着シートとカット見本 今から4年ほど前、ブログを書き始めて間もないころ 通気性粘着シートによる「入浴用水はねガードシール」をご紹介しましたが ▼通気性・粘着シート式絆創膏による入浴法 ●声帯摘出後の入浴法 http://gandam4d.blog8.fc2.com/blog-entry-85.html 今回はその応用で、通気性のある白十字の粘着シートを 適当なサイズ(僕の場合は1/4)にカットしたものに… 防塵マスク用のフィルタを組み合わせて (これも、そのままでは大きすぎるので1/3にカット) ▼交換用フィルター 喉に張ってみた…というもの。 プロヴォックスのHME(人工鼻)のようには行かないのでしょうが 喉エプロン単体に比べ 相当量の「加湿」、「加温」、「フィルタ」効果があり なかなかに悪くない使用感です。 ▼フィルタ付き 喉シール ★続きは後半。↓ ランキングにご協力下さい。 ありがとうございました。 続きを読まれる方は ↓ から 僕の家は、元々電気工事屋で、僕も日曜大工が大好きな人なんで こういうものは、日頃から家に転がっている訳ですが ▼簡易防塵マスク これは、ホームセンターのコーナンで 700円か800円くらいで購入したもの。 交換用のフィルターの方は、100円均一ショップのダイソーで 見つけましたが、コーナンで購入しても大した値差はなかった様に思います。 ▼交換フィルター フィルターには、通常タイプと活性炭入りのモノがありますが 実際に使った感じでは、使い心地は白いフェルトの通常タイプの方が良く 保湿、保温性能にも優れているように思いますが まぁ、フィルターそのものの性能となると、 活性炭入りの方が多分優れているのでしょうね。 もちろん、防毒マスクではありませんから過剰な期待は禁物ですが、 排気ガスとか、花粉などに対しては、ある程度有効と考えられます。 またPM2.5などの微粒子に対しては <呼気による加湿>が有効なのかな?…という程度ですが、 ないよりは「はるかにマシ」という考え方で、 まぁいいんじゃないでしょうか(苦笑) ▼固定粘着シート 固定用の粘着シートは、この商品。 まぁ、通気性があればどのメーカーでも構わないのですが 似たような商品は沢山ありますが 僕の知る限り、スムーズに呼吸できる粘着シートはこれ一つ。 大手のドラッグストアで入手できますが 僕も最近は面倒なので、アマゾンでまとめて買っています。 ▼固定粘着シート・裏面 本来の使い方は、真ん中にガーゼを置いて 包帯や絆創膏の代わりに傷口等に張るためのシートですから 喉用マスクの場合も 防塵フィルターではなく、ガーゼを張っても良い訳ですが そのあたりは「自己責任」で、あれこれ工夫してみてください。 ▼交換用フィルタ 説明 さて、交換用フィルターは、本来こんな風に使うものですが このまま喉に貼るには、ちょっと大きすぎるので こんな感じにセンターから1/3にカットして使います。 ▼フィルタのカット 端っこは不要というか、却って邪魔になるので、 余分なところを少し丸く切り取っておくほうが使いやすいと思います。 ▼フィルタカットの実際 フェルトは、よく切れるハサミで簡単にカット出来ますが 慣れないとちょっと切りにくい形なので、 最初は、センターと各辺の中央にボールペンなどで点を打ってから カットするのがいいと思います。 ▼フィルタのトリミング 端っこの無駄ま部分をトリミングして完成。 並べてみるとこんな感じですが 固定用粘着シートも、1枚を/4にカットして、 使いやすく周囲をトリミングしてみました。 ▼粘着シートとフィルタ プロヴォックスのアドビーシフは1枚500円と聞きますが このシートは、固定粘着シートがこのサイズ(1/4カット)で1枚10円ちょっと。 フェルトの防塵シートが、1/3サイズで、3円強~6円強なんで ワンセット14円~17円という、笑ってしまうような価格ですね。 ▼貼り方 粘着シートに置いてみると、こんな感じ。 粘着シート裏面の保護シートをめくって、フェルトを固定して 喉の気切口に貼り付けて使用します。 ▼私製HME? 喉に貼ると、こんな感じですが まぁ、このまま歩く訳にも行きませんから 上から喉エプロンを付けて外出します。 喉エプロンとのWフィルターで 保湿・保温・防塵フィルター効果はかなり期待できます。 痰の出方は随分と少なくなりますから 食道発声の方なら、不自由がなければそのまま貼っていてもいいし ボイスプロテーゼを含む、シャント発声の方は、 気切口を押さえてしゃべる関係上、昼間は使えませんが、 少なくとも夜間 寝ている間は、しゃべる必要はありませんから そういう時間に使ってみるのもいいと思います。 ▼吸気時 …とまぁ、こういう単純なものですが、 その動作をよく見てみると、そんなに捨てたものでもなく 息を吸う時は、↑ のように、気切口にぴったりと張り付いてフィルターの役をこなし 吐くときは、↓ のようにフェルトの端が持ち上がって、フィルターの端っこから排気します。 ▼呼気(排気)時 この効果で、たとえば寝ている間のように長時間付けた場合でも 乾いた痰は、気切口とフィルターのの周囲にたまって 中央部を塞ぐことはなく、快適な呼吸が長時間続けられます。 逆に昼間などで、せき込むと 痰がフェルトの中央部に貼りついて、呼吸しにくくなりますが まぁ、使い捨てたって、1個14円ですから 1日に数個使ったところで100円にもなりません。 ▼ZIP ROCK 持ち歩きは、こんな風にジップロックに入れて、適当に使い捨てていますが まぁ、痰を切るために2~3回貼りなおしても何とかなるので (粘着シートの取り説には、貼りなおし不可と書いてはありますが) 実質上、1日フル使用で3枚くらいが適量かなぁ…という感じです。 これからの「花粉の季節」ただでさえ大変なのに加え 今年はPM2.5騒ぎですから、僕たち「気切口呼吸」には堪ったものではありません とりあえず家の中では、空気清浄機や加湿器を強化し 外出時は喉エプロンを二重にする…などの対策はもちろんですが PM2.5注意報とか、どこかの原発がドカンといくなど、 考えたくもありませんが、イザという時の備えなどなどで 今日の記事が何かの参考になれば幸いです。 本日も、ご愛読ありがとうございました。 よろしければ、↓ ランキングにご協力下さい。 ありがとうございました。 ●喉頭がんQ&A:気切口について 僕たち「喉頭がん」患者は、ステージⅢ~Ⅳの場合 手術によって、癌で侵された「声帯を含む高等部一式」を摘出しますが 声帯、及び喉頭蓋というのは、食べものを飲み込むとき 気管を閉じて誤嚥を防ぐ「蓋」の役割をかねていますので (これがなくなると、気管に食べものがはいってしまう事から) 誤嚥を防ぐ意味で、喉元から気管を取り出して孔を開け この穴(永久気管孔)で呼吸をすることになります。 花粉や煤煙、粉塵などの有害物質の多くは、 普通は鼻や口といったフィルターで除去されて、肺に届く事は稀ですが 僕たちは、気管からダイレクトに肺で呼吸していますから PM2.5のような有害物質も、直接肺に届いてしまいます。 ●今日の記事は、過去の記事<フィルタ付き 喉マスク>の焼きなおしですが 今回のPM2.5にもピッタリのテーマと思いリメイクして、再構成いたしました。 いずれにせよ、厄介な世の中ですね(苦笑) 出来れば ↓ 拍手もね! スポンサーサイト
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